初めての方もそうでない方も、こんにちは、天翔千歳です。
皆さん、最近スーパーで「いつものお米が売ってない」「高いお米しか残ってない」と感じた人、多いのではないでしょうか?
私は実家からお米をもらっているので、売っている米の値段を意識したことはなかったのですが、今は5kgで4200円くらいのようです。
実は今、日本はちょっとした米不足に陥っています。(いや、ちょっとではないんですけどね😅今この時代に込め不足ってどういうこっちゃ!?って正直思います。)
SNSでは「政府がわざとやってる」「陰謀だ」なんて声もありますが、正直私はこう思います。
陰謀なんかじゃなくて、ただ政府が“凡ミス”したんじゃない?
そう思うに至った経緯を、これから話させていただきます。
■「日本人は米を食べなくなった」って、ホント?
確かに、若い世代を中心にパンやパスタを食べる人が増えていて、1人あたりの米の消費量は年々減少傾向です。
私は3食ご飯ってのもよくありますし、私は燃費が悪いので、食べるとすぐにエネルギー消費されてしまうので、仕事の日はご飯じゃないと持ちませんが、世の中は違うようですね。
こちらの資料、農林水産省「米の消費及び生産の近年の動向について」の4ページに、年齢階級別の米・米加工品の1人・1日当たり摂取量があります。↓
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/240827/attach/pdf/240827-3.pdf
そのデータを見た政府は、
「国内で米が余るなら、生産を減らして海外に輸出しよう!」
と判断。
コロナ禍で外食需要が落ち込んでいたのもあって、「減反(米の作付けを減らす政策)」を後押ししました。
※ちなみに、「減反政策」は2018年に制度としては廃止されました。
しかしその後も、政府や自治体が需給バランスを見ながら、他の作物への転作を促す仕組みや補助金は続いており、
実質的には“減反に近い状態”が続いているのが現状です。
でも、それが完全な読み違いだったんです。
■読み違いの連鎖
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コロナが明けて外食や観光需要が回復
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学校給食・業務用の需要も戻る
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そこに加えて猛暑や天候不順で米の収穫量がダウン
つまり、「余ると思って作らなかったら、足りなくなった」。
しかも作付けの判断は1年前に決めるので、リカバリーもできない。
まさに凡ミス。
本来なら政府の予測の精度を問われるべきところですが、なぜか私たち国民がそのツケを払わされる羽目になっています。
■給食で起きている“地味だけど深刻な”影響
その象徴が学校給食です。
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ご飯が手に入りにくくなり、パンの献立が増える
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パンだと満腹感がない、腹持ちが悪い
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便秘になる子も(←私もパンばっかりだと便秘します)
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栄養バランスが取りにくい
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給食の量自体が減っている学校も…
私が小学生の頃は、「パンの日はちょうどよく、ご飯の日はお腹いっぱい」って感じだったんですけど、今の子たちは「パンだと足りない」「ご飯の日が貴重」になってるかもしれません。
■政府は陰謀なんて考えてない。ただ、甘く見てただけ
「これは何かの企みなのか?」と考える人もいるけど、私はこう思うんです。
政府は陰謀を企てるほど賢くない。
単に、短絡的に判断して、先のことを深く考えなかっただけ。
でも、そのミスの被害を一番受けているのが、お腹を空かせている子どもたちだと思うと、やっぱりモヤモヤします。
さてさて、ここまでは米不足の原因や影響について話していきましたが、ここからはその米不足の対策として、備蓄米を放出するというものがありますが、それをなかなかしなかった理由について、調べて分かったことを話していこうと思います。
【備蓄米は誰のため?】その時が来ても出さない政府の謎について
米不足がじわじわと広がる中で、「なぜ政府は備蓄米をすぐに出さないの?」という声が増えています。
農林水産大臣が変わり、ようやく備蓄米を放出しましたが、私の中では「判断が遅い!」と思ってしまいました😅
そもそも備蓄って“いざという時”のためにあるはずなのに、「いざ」が来ても出さないのはなぜなのでしょう?
この記事では、備蓄米が放出されない理由と、その矛盾について掘り下げてみます。
■ 備蓄米って何のためにあるの?
そもそも備蓄米とは何かと言うと、政府が毎年一定量を買い上げて保管している「国家の非常食」です。
正式には「政府備蓄米」「国家備蓄米」とも呼ばれ、目的は以下の3つ。
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自然災害や不作への備え(安定供給)
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価格の急変を抑える(市場安定)
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国際的な輸入義務とのバランス調整(WTO絡み)
古くなった備蓄米は、数年ごとに入れ替えられ、
その分は飼料用・加工用・海外援助などに回されます(ローリングストック方式)。
■ それなのに…なぜ今、出さないの?
今回の米不足は、コロナ禍明けで外食・観光需要が戻り、政府の読みが外れたことが原因。
…にもかかわらず、政府は備蓄米をギリギリまで出さず、子どもたちの給食までパン中心になる状況に。
その背景には、いくつかの“出せない理由”があるようです。
🔹1. 市場価格の暴落を恐れている
備蓄米を大量に放出すると、米の流通価格が下がってしまう可能性があります。
それを恐れて政府は「市場を混乱させないように慎重に動くべき」として様子見していたのです。
…でもそれって、
「価格の安定」は守っても、「国民の生活安定」は後回しってことでは?
🔹2. 古古古米問題(=品質へのクレーム)
備蓄米は古くなればなるほど、風味が落ちたり、パサついたり、においが強くなったりと、品質面で問題が出ます。
実際、SNSでも「古米を給食に使うな」「まずい」などの声が出ていて、“出しても文句を言われる”のがネックになっているとも言われています。
🔹3. 家畜用の非常備蓄でもあるから
古い備蓄米は、家畜の餌として活用されるケースもあります。
いざという時に飼料用として使うために、出し惜しみしているという説もあります。
つまり、
「人間用に出したら、今度は牛や豚が困る」
という、妙なジレンマに陥っているという事です。
🔹4. 「本当の非常時」までは温存したい
「米が足りない」とは言え、まだ飢餓が出ているわけではないし、被災地のように物理的に届かないわけでもない。
政府の感覚では、
「これはまだ“本当の非常時”じゃない」と判断している可能性が高いです。
でも、今まさに子どもが給食で空腹を感じている状態って、「非常時」じゃないんでしょうか?
■ 備蓄米って、誰のためにあるんだっけ?
一番モヤモヤするのは、ここです。
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「いざという時」のために備えている
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でも、「いざ」になっても出てこない
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出せば文句言われる、だから出さない
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出すと価格が下がるから出さない
それ、じゃあ何のために備えてるの?
本当に必要なのは、「今、本当に困っている人に届くかどうか」じゃないでしょうか。
■最後に
「日本人が米を食べなくなった」と一括りにされて、減らされた米、売られた米、そのしわ寄せが、子どもの空腹や米を美味しく食べるという感覚を奪われるという形で返ってくる。
こんなバカな話が、あるでしょうか?
もっと広い視野で見てくれや!と思わずにはいられません。
そして備蓄米についても、政府の備蓄米政策を責めたいわけではありません。
ただ、「災害用に温存」「市場価格が大事」という言い分ばかりが優先され、“人間の暮らし”の実感が後回しになっていないか?と、私は疑問を感じてしまいます。
米の値段が急に高騰し、米以外のものを主食に置き換えなくてはいけなくなった家庭もあると思います。
転売されている米を買ったら酷い品質のものを買ってしまい、嘆いている飲食店経営の方もニュースで見ました。
皆日本の米を食べたいのに食べることが出来ず、政府の対応によってさらに苛立っている状態です。
しかし一番の被害者は、自分で選んだわけでもないのにこんな状況になり、今日も給食でパンばかり食べさせられている子どもたちかもしれません。
もちろん政府は今年収穫する米は日本国内にしっかり流通させるようにするのだろうとは思いますが、正直今の自民党のままでは、それすらも危ういと思ってしまいます。
もし共感したら、ぜひ誰かにこの話、シェアしてください。
“米不足”って、スーパーだけの話じゃないんです。
関係無いで済ませてはいけないと思います。🔚
アイキャッチ画像:いらすとや様
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