映画版【推しの子】感想

映画・ドラマの感想

初めての方もそうでない方も、こんにちは、千歳です。

今回は、映画【推しの子】の感想を話していきたいと思います。

映画【推しの子】公式サイト
映画【推しの子】:大ヒット上映中

公開から一週間ほど経ちましたが、ラストのネタバレは無しでいきます。

しかし、その他のところのネタバレ的なものはあるかのしれませんので、見たくない方は映画を見てからまた来てください。

では、ここからいろんな話題に分けて話していきます。

映画の大まかな内容

ここでは、映画の展開についてざっくり話していきたいと思います。

序盤はアクアとルビーの前世の話、吾郎先生のダイナミック転生(転生するシーンはこの映画の前にはたらく細胞見ていたからか、似ている感じを覚えました。カラフルな世界に入り込んでそこからウォータースライダーしてるみたいになってアクアとして爆誕という感じ)の後に転生後のアイとの生活が描かれます。

半分くらいはアイたち家族の話が描かれ、アイの幼少期、アイドルになってから、カミキとの出会い、子育てとアイドルの両立…そしてアイの最期が描かれます。

ドラマ版では詳しく描かれていませんでしたが、アイが母親とアイドルを両立しようとして追い込まれ、泣き止まないルビーに思わず声を荒げてしまうシーンがあり、過去にアイが母親から虐待を受けていた事を思い出させるようなシーンがその前に出てきて、アイが母と同じことをしてしまったと罪悪感に苛まれたり、よりアイに人間味があるような感じになっています。

原作のアイは、アイドルとして人気になるまでが大変、アイばかり人気になっていく事を妬まれ、グループのメンバーからのいじめにあうという感じだったと思うのですが、実写では子育てとアイドル活動の両立に苦しむシーンが印象的に描かれており、メンバーとは仲良くはないものの、嫌がらせをされているような描写も特になかったので、実写版ではメンバーとはビジネスパートナーと言った状態だったんだと思います。

原作はいろんな内容がギッツギツに詰め込まれているような状態で、複雑な状態だったと思います。

それを分かりやすくしたのが実写版という感じでした。

そして後半は、自身の父親でありながら、前世の自分とアイが死ぬきっかけになったカミキを探し出す為に、アイの半生を綴った映画、15年の嘘を制作することになります。

その撮影の中で、ルビーはアクアが転生した吾郎であることを知ります。

復讐に囚われていたルビーは、大好きだった先生が生まれたときからずっと一緒にいてくれたことを知り、更にアイを演じることによって、彼女の最後の言葉「全部アイツのせいだ」という言葉を、恨みから出た言葉ではなかったのではないか、もっと前向きな言葉だったのではないかと解釈し、吾郎とアイを殺した犯人を許すことにしました。

その後、アクアはインタビューでカミキと出会い、カミキはあっさり自首することをアクアに伝える。

これからはアクアとして、自分の人生を生きていこうと決意するが、運命は簡単に変えることはできず…といった感じでした。

原作との相違点

まず、ラストが改変されており、ハッピーエンドという状態ではありませんが、原作より納得できる流れになっているようです。

まあこのくらいのネタバレは良いと思うので言いますが、遺体ビンタはありません←

アクアが自らそうしたと言うより、そうせざるを得なかった状態に持ち込まれるという感じで、各々のそれからも、ほほえましい気持ちで見ることが出来る感じでした。

原作のラスト何話かだけ読んだのですが、結構強引な感じだったので😅

アクアは復讐を果たし、ルビーを守ることができて満足だったのかもしれませんが、残された存在の立ち直り方が結構無理矢理な感じじゃないか、特にルビーはもう誰も本気で愛せない、愛しているという嘘を皆につき続ける、本当にアイのようなアイドルになってしまったんだなと思いました。

そんなルビーもラストでは原作とは違い、アイドルとして、ママとして愛していたアイの夢を叶えるため、吾郎先生とアクアが守ってくれたこの命を無駄にしないため、アイドルとしてファンの前に立ち続けることにした…そんな感じに見えました。

それと、カミキヒカルのサイコパス(と言うかクズ感)が原作よりも増しているらしいです。(まああんな過去があれば壊れもするだろうが殺人はだめですよね…殺人は…)

そのクズ感マシマシな感じがラストの展開なんですよね。

ほう、そうきたかって感じでした。

正直映画の展開のほうが、同じラストになったとしても納得はできるんですよね。

それと、これはドラマ版、映画版と両方にあることなのですが、有馬かなの理解しがたい行動がだいぶ無くなっているらしいです。

遺体ビンタも無いですし、スキャンダル編のときの行動も、原作では自ら枕営業しようとしていたみたいですが、ドラマ版でははめられた感じなのです。

事務所に行くのかと思ったら自宅に呼ばれて、いきなり襲われかける(もちろん未遂)という状態で、有馬にヘイトが行き過ぎないよう、あくまで有馬は、芝居で自分を認めてほしいという気持ちが強い子なんだよなというのがよく伝わるキャラになっていました。

感想

正直、ネタバレ無しで見たいと思った作品がここ最近なかったので(特に推しの子はXのトレンドによく上がる人気作だったため、気になるラストのネタバレは全力回避していました。)、見るのがすごく楽しみでした。

そして見たあと、見て損はない作品だったと心から思えました。

原作もアニメも見ていない状態でしたが、ドラマ、映画どちらも見て、やはりこの作品は実写のほうが突き刺さる作品だと思いました。

恋愛リアリティショーによって心を壊し、自ら命を絶ちかけた、実写作品で作者と制作スタッフのディスコミュニケーションによって作品が改悪され、作者が作品を踏みにじられたと感じてしまう、子供の頃は引っ張りだこだったのに、ある時を境に消えたように姿を見なくなってしまった子役、大人から子供への性加害、枕営業をしなければ仕事が取れない…全て現実に起きていることなんですよね…しかも現実の世界ではもっと悪いことになっている。

だからこそ、実写のほうが説得力があると思ったんです。

駄菓子菓子、そうなった時に上にもあるようなことがあるため不安だったんです。

正直、最初発表があったときは不安でした。

しかしそれは、追加の予告映像が流れるたびに薄れ、期待のほうが高まっていきました。

サイドを固めるキャストが豪華すぎるのと、実写化で不自然になるシーンは、たとえ作品で有名なシーンでも無くし、その中で最大限作品の良さや訴えたいものを全面に押し出した形になっていました。

例としては、2人が赤ん坊の頃から喋れる、ミヤコさんとも話せていたという設定を、喋れるが他の人の前では喋らない、ヲタ芸する赤ん坊のシーンは無い等。

結果的に、原作を読んでいない私でも最後まで目が話せないという状態で見ることができましたし、原作やアニメを見ている人からも好感触だったのではないかと思います。

あと、はたらく細胞みてから推しの子を見たから気づいたのですが、アクアの幼少期を演じていた子が、はたらく細胞で骨芽球を演じていました。

どちらの作品でも悲しい運命をたどる役だったので、次の作品ではもっと明るくて報われる役を演じてほしいなと思いました。

そんな感じで今回は失礼します🔚

アイキャッチ画像:いらすとや様

コメント

タイトルとURLをコピーしました